虫歯

【虫歯予防】歯の質を高めて虫歯リスクから歯を守ろう!

虫歯予防・歯質

ここでは
虫歯になる4つの要素の1つである『歯質(ししつ)』にポイントをあてた虫歯予防を紹介します。

ニコ
ニコ
歯の質って言われてもいまいちピンとこないんだけど・・・
りま
りま
難しく考えなくて大丈夫!日常生活に取り入れやすいことだよ。
ニコ
ニコ
良かった!

歯質とはなにか?


歯質とは“虫歯に対する歯の抵抗力があるかないか”という要素のことです。

ニコ
ニコ
歯の抵抗力に個人差ってあるの?
りま
りま
個人差があるのは事実だね。

例えば『歯そのもの』の個人差だと・・・

虫歯菌の酸によるエナメル質の脱灰への抵抗力
エナメル質の層の厚み
歯並び
奥歯の溝の深さ

これらの要素で個人差が出てきます。

『歯以外』の要素としては

唾液の質
きちんと再石灰化できているか

この2つがあげられます。
甘いものを摂取して口の中が虫歯になりやすい状態になっても、
唾液の中に含まれるカルシウムやリンを取り込むことで虫歯になる事を防ぐことができます。
この働きがCMでよく言われている『再石灰化』です。

この再石灰化がうまく機能できていなければ虫歯になるリスクはぐんと跳ね上がってしまいます。

歯の質を日常的に高めていく

ニコ
ニコ
生まれつき個人差があるなら、歯質にアプローチした虫歯予防なんてできないんじゃない?
りま
りま
そんなことないよ。普段無意識にみんなやってたりするよ
ニコ
ニコ
え?そうなの??

個人差があるからといって、諦める必要はありません。
歯が溶ける脱灰への抵抗力を強めることは出来ます。

そして日常生活に取り入れる方法があるんです。

フッ化物配合の製品を使う

フッ化物(以下フッ素と言います)には虫歯の発生を防ぐ以下の効果があります。

プラークの細菌の活動を抑える
再石灰化の促進
歯質を強化

フッ素はほとんどの歯磨き粉の中に含まれています。
含まれているフッ素の濃度は厚生労働省によって制限されています。

2020年現在では、1,500ppmを上限に販売するように取り決められています。

大人は950ppm以上がおすすめ

フッ素の高濃度の商品を選ぶと、より効果を感じやすくなります。
最近では1450ppmの高濃度のフッ素配合の歯磨き粉も販売されるようになったので、高濃度フッ素を使いたい方はぜひチェックしてみてください。

6歳未満の子どもには1,000ppm以下を

子どもの場合は高濃度のフッ素を使用した場合、6歳未満の子どもにはフッ素症のリスクが生じると言われています。

フッ素症とは、歯のエナメル質に白い斑点ができる症状です。

不安な方は500ppmの低濃度のフッ素ジェルを使うことをオススメしています。

MIペーストを使用する

MIペーストとは

豊富なミネラル(カルシウム、リン)
CPP-ACP(リカルデント)

これらの成分を含んだオーラルケアアイテムです。

これによって

口の中の中和作用
緩衝作用
再石灰化の促進

などの虫歯予防の効果があります。

ニコ
ニコ
フッ素と似てるね?
りま
りま
厳密にいうと少し作用は違うけどね。

MIペーストは牛乳由来成分で作られている

MIペーストは牛乳由来成分のガゼインが含まれています。
そのため牛乳アレルギーの方は使用できません。
牛乳アレルギーの人は注意してくださいね。

MIペーストはフッ素と一緒に使うとより効果UP

フッ素は脱灰によって溶けだした歯の成分(ミネラル、リン)を元に戻してくれる作用があります。
しかしフッ素は唾液の中にある量のミネラルとリンしか歯の中に戻せません。

MIペーストを使うと、唾液中のカルシウムとリンの濃度を高くすることができます。

つまりフッ素入りの歯磨き粉を使った後に、MIペーストを使うことでより歯の再石灰化を促進することができるのです。

ニコ
ニコ
Win-Winの関係なのね!
りま
りま
その通り!

歯科医院で行う歯質の強化

高濃度フッ素を塗布してもらう

ニコ
ニコ
お家でするフッ素とは違うの?
りま
りま
フッ素の濃度が違うんだよ

市販で販売できるフッ素の濃度は1,500ppmまでですが、歯科医院で取り扱うことのできるフッ素の濃度は9,000ppmと高濃度です。

高濃度のフッ素を塗布する頻度は1年に2~3回くらいで大丈夫です。

日常生活で低濃度のフッ素を毎日利用し、高濃度のフッ素も定期的に塗布することで歯質の強化に繋がります。

ニコ
ニコ
ついでに虫歯のチェックをしてもらえばいいわね!
りま
りま
素晴らしい!ぜひお越しくださいね。

歯の溝にシーラントをしてもらう

少し専門的な知識になりますが、虫歯予防の処置として『シーラント』というものがあります。

歯の溝の深さは人によって異なります。
ハブラシの毛先が歯の溝の奥まで入り込まない場合、虫歯のリスクが上がってしまいます。

  • STEP1
    歯の断面図です。人によって歯の溝の深さが異なります。ハブラシの毛先が届かず、食べかすが溜まりやすい場合があります。
  • STEP2
    食べかすが残ったままだとそれを餌に虫歯が発生してしまいます。
ニコ
ニコ
虫歯になるのは嫌よ!
りま
りま
その為のシーラントだよ!

シーラントとは、奥歯や前歯の溝をプラスチック樹脂の一種で一層埋める虫歯予防の処置です。

  • STEP1
    歯の溝にシーラントを流し込んで固めます。
  • STEP2
    シーラントを埋めることで食べかすが入り込みにくくなります。これで虫歯リスクを下げることができるのです。
りま
りま
シーラントは一層埋めるだけだから、自分の歯を削る心配はないんだよ。
ニコ
ニコ
それは安心ね!

歯質の強化して虫歯リスクを下げていこう!

いかがでしたか?歯の質を高める。と言われると難しく思いがちですが、フッ素やMIペーストを使うなど1つアイテムを加えるだけでも歯の質を高めることができますよ。

合わせて定期的に歯科医院でメンテナンスをしてもらうと、さらに虫歯のリスクを下げることができます。

3カ月~6カ月に1度は歯科医院でメンテナンスを受けてみてくださいね!

他の虫歯の要素を知りたい方はぜひこちらも読んでみてくださいね!

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りま
現役歯科衛生士クリエイター。 読んでくれる人も自分も、10年後も歯を美しくきれいでいてほしい。 そんな想いでブログを運営しています。 『ホワイトニング』や『虫歯予防』などの歯科の得な情報を分かりやすくお伝えしています。 ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。

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