みなさん虫歯になる原因は何か知っていますか?
歯医者で「虫歯になる原因を知っていますか?」と患者さんに聞いても
正解を言える人は少ないです。
なぜなら・・・
虫歯になる要因は4つもあるから!
1つじゃないんです。
虫歯は4つの条件が揃って初めて発生します。
なんだ4つもなかなか揃わないよ!と思ったあなた。
油断していると虫歯の魔の手がひっそりと迫ってきてるかも・・・!
ここでは『カイスの輪』に基づいて虫歯の要素4つについて説明していきます。
虫歯になる要素が分かる『カイスの輪とは?』
どうして虫歯になるのか。そのことついて研究し、ある説を提唱した研究者がいました。
それがカイスです。
このカイスという研究者が1960年代に『カイスの輪』というものを発表しました。

カイスは虫歯になる要素を3つあげ、この3つの要素がすべて揃うと虫歯になると提唱しました。
歯質
ミュータンス菌
糖分
この3つの要素です。
近年ではこの3つのに時間を加えた4つ要素が虫歯の原因だといわれています。
ひとつずつ見ていきましょう。
歯質(ししつ)
歯質とは“虫歯に対する歯の抵抗力があるかないか”という要素のことです。
歯のそのものの要素としては
奥歯の溝の深さ
この2つの要素は人それぞれ違います。
綺麗な歯並びの人もいれば、歯が重なっていて中々ハブラシが当てにくい人もいます。
また奥歯の溝が深い人はハブラシの当てて磨いても奥の汚れを取り切ることが難しく虫歯になりやすいリスクが上がります。
歯以外の要素としては
きちんと再石灰化できているか
この2つがあげられます。
甘いものを摂取して口の中が虫歯になりやすい状態になっても、
唾液の中に含まれるカルシウムやリンを取り込むことで虫歯になる事を防ぐことができます。
この働きがCMでよく言われている『再石灰化』です。
この再石灰化がうまく機能できていなければ虫歯になるリスクはぐんと跳ね上がってしまいます。
ミュータンス菌
口の中には億単位の細菌がいるといわれています。
その中でも虫歯になる原因の菌は“ミュータンス菌”です。
ほとんどの人は多かれ少なかれこのミュータンス菌が口の中にいます。
糖分
糖分とは“砂糖などの虫歯になりやすい食べ物をどのくらい食べたか”という要素です。
ミュータンス菌は糖分を取り込み“酸”を出します。この酸が歯を溶かしていくのです。
糖分を多く摂取すればするほど虫歯のリスクが上がります。
時間
時間とは“糖分にさらされている時間が長いか短いか”という要素です。
酸に溶かされる回数が多ければ多いほど虫歯のリスクが高まります。
つまり糖分を摂取する回数・時間が多い=虫歯のリスクが高くなるのです。
虫歯になる要素4つを日常生活で例えていくと
虫歯になる要素をそれぞれひとつずつ説明してもピンとこないかもしれません。
そこで1人の女性を例に見ていきましょう。
そんな雑なハミガキじゃミュータンス菌は減らせないよ。
1回で食べるともったいないから5回くらいに分けて時間をかけて食べよう!
虫歯のえさを定期的にくれるなんて優しいな。
これを繰り返していると・・・
虫歯になりやすい4つの要素を理解しよう
虫歯になる要素4つ。どのくらい当てはまりましたか?
たった1日の暴食、暴飲で虫歯は爆誕しません。
しかしこの例みたいな生活をしてたらいつまでたっても虫歯になってしまいます。
自分の日常生活を振り返ってみて、4つの要素がすべて揃っていないか一度確認してみてくださいね。